アジア太平洋圏食農倫理学会 第5回大会

再生可能なフードシステムへの

公正な移行:

都市化と気候変動

2023年3月10日(金)11日(土)
JRゲートタワー(名古屋市)/オンライン


第5回アジア太平洋圏食農倫理学会(APSAFE2023)のテーマは、フードシステムの適切かつ公正な転換の実現です。フードシステムは今日、急速な都市化や、緊急に対応が必要な気候変動、政治社会的な対立の下でますます脆弱なものになっています。
私たちのフードシステムは、社会や環境の変化と密接にかかわり、強い影響を受けます。今日、深刻化している様々な問題は「厄介な問題」(wicked problems)と呼ばれて
おり、残念ながら明快な解決策があるわけではありません。これらの問題に対処するためには、フードシステムの多様性と、経済、産業、文化、健康、生活、自然といった他のシステムとの複雑で精緻な相互作用に、注意深く目を向け、読み解いていく必要があります。APSAFE2023がそのための機会となれば幸いです。


食の生産者、流通業者、政策立案者、地域活動家、研究者、学生、その他、食農倫理に関心のある方々の参加を心からお待ちしています。私たちのフードシステムが、どのような暗黙の了解や知識を拠り所としているのかを明らかにし、全員がネットワークに参与し、築き上げるために必要な知見を深める機会となれば幸いです。


発表テーマ

APSAFE2023では、以下の発表テーマに関する報告を募集しています。

※ 本大会は英語で開催されます。英語にて要旨の作成とご発表をお願いいたします。

 

1.

多様な利害関係者をまとめうるフードポリシーの探求

 

フードシステムの脆弱性/環境・気候・文化における正義/フードシステムにおける人々の役割の多元性と交差性/ステークホルダー間での正義(流通・貿易における政治と倫理、マイノリティー、先住民)/食料安全保障の多様な構想/消費者と市民とのフードネットワーク

 

2.

再生可能な農業における多元主義

 

食と文化の相関性/食料主権/種子保存の権利/小規模実験農業/農本主義(アグラリアニズム)と産業主義(インダストリアニズム)の対話 

 

3.

プラネタリーヘルス:人間-動物-生態系の健康とウェルビーイング

 

生態系としての環境:農村・都市・自然の相乗効果/生命と農業の接点としての家畜・育種/品種改良・近親交配の技術と倫理/家畜の幸福(ウェルビーイング)の評価/獣医倫理 

 

4.

都市化とフードシステム:集中と分散

 

情報(information)と物資(materials)の類似点と相違点/ロジスティクスの倫理/集積にねざしている純粋な資本主義的アプローチからの脱却/フードシステムにおける脱中心型流通、倫理的消費、食品廃棄物利用の特徴と評価

 

5.

未来の食卓

 

バイオテクノロジーとアグロエコロジーの文化的相互作用(垂直および都市農業文化、食のタブー、菜食主義、新しい自給自足)/食品の工学倫理と食文化/「新しい」食品(例:昆虫、培養肉、古代食-高栄養および気候抵抗)/ゲノム編集の倫理

 

6.

水圏の公共性と食料調達

 

海洋漁業と水産養殖における政治と倫理/養殖システムの生態学的および人間への影響/水棲農業(aquatic-agriculture)の可能性(海藻-食料、肥料、医療、生態系回復、炭素回収など)/ 水生生物の権利

 

7.

野生の生き物からの食料調達:相互作用と自立

 

食べられるものへの配慮/狩猟・採集の持続可能性/家畜と野生動物の相互作用/野生への関わりの文化的多様性/先住民のための野生と空間

 

アジア・太平洋地域の文脈での農業・食品倫理の問題に関するアブストラクトをお待ちしております。今日、フードシステムは、一方では新技術とグローバリゼーションによって、他方では環境問題の深刻化、特に気候変動によるさまざまな災害によって変化を強いられています。さらに、急速な都市化や、伝統的な農業・食料供給から大規模近代農業への移行・加工食品の普及により、社会問題や健康問題が生じています。さらに、紛争がこれらの問題を悪化させることも避けられません。APSAFE2023は、こうしたグローバルな問題の文脈において、アジア太平洋地域特有の条件下における農業と食料の伝統、未来、懸念事項、解決策を探求することを目的としています。

 

 

今後の日程

08月01日   要旨 投稿フォーム 開設

 

11月14日   要旨 投稿締切

 

11月30日   査読結果・修正依頼のお知らせ

 

01月10日   修正版要旨 投稿締切

 

01月31日   現地参加登録 締切

 

03月10・11日 APSAFE2023!!!


要旨の募集を締め切りました。

ご提出いただいたみなさま、ありがとうございます

プログラムは2023年1月に発表予定です。


主催者

太田和彦 (南山大学)

神崎宣次 (南山大学)

シモーナ・ゾレット (広島大学)

主催者

太田和彦 (南山大学)

神崎宣次 (南山大学)

シモーナ・ゾレット (広島大学)

謝辞

本大会は、科研費21K18114、20H01182、20H01179-1、シキシマ財団、大幸財団の支援を受けています。

ご連絡先

apsafe2020★gmail.com (★ を @ にしてお送りください)